アテは木材利用には厄介な箇所でもありますが、使い方次第では大変役に立つ場合があります。それがこの梁丸太です。
梁丸太の上側(背の方)にはアテがあります。梁として使う場合、屋根の重量を束を介して受けますが、その場合重量で屋根が下がると問題が生じます。
梁丸太は湾曲形状の力学的な長所と併せて、アテの持つ強靭な応力が重い屋根を支えているのと考えます。
昔から無垢の木を使うには、アテを見極め上手く使う事が求められてきました。しかし現在ではプレカットに頼る事が多く、木を見る目利きの出来る方も少なくなっています。本来であれば「自然の木をありのまま活かした構造」が、全てにおいて理にかなっているようにも思えるのですが。
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