カッティングボード

槐(エンジュ)のカッティングボードのサンプルが届きました。
槐→エンジュとはなかなか読めないでしょ?多分木に関わっている人にも、読める人は少ないと思います。
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今回このカッティングボードは、京都で国際的な催しをされている方からのご依頼で、そのイベントスペースが来月オープンです。そちらのカフェで使うのに、どうしても木材で作って欲しいと依頼を受けました。最初は真っ黒な木が要望でしたが、真っ黒な自然の木は存在しない訳で‥。最終黒檀にたどり着きましたが、サイズ的に無理になりました。
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そこで世界各国からのお客様にお出しするのに、やはり日本の木、京都ではないけど北海道の槐ならどうかと提案したところ、色々と検討して頂き了解を得ました。
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ここで私がお話しした、槐にまつわる逸話をご紹介します。
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槐→エンジュ→延寿と書き換える事ができ、大半縁起が良い木です。誰しも長寿を望まない人はなく、間違いなく喜ばれる木ですと。
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もう一つ、字を見ると木へんに鬼と書きます。漢字一文字を見た時、恐そうと感じる方が多いと思います。
この鬼とは実は仁王さんであり、甥の形相で睨みを効かし、邪悪なものや降り掛かる不幸を跳ね返すのであるらしいです。
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お寺の門には多く仁王さんが祀られていますが、実は仁王さんを建立できないお寺にの門の脇には、この鬼が両脇に植えられたとか。仁王さんの如く、邪悪なものを寄せ付けないために。
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なるほど‥鬼のイメージが一気に変わりました。
このお話も併せてさせて頂きました。
私たち木の仕事をさせて頂くものは、木に秘められた素敵なお話も伝えるべきですね。それにより、より愛着が湧くのではないでしょうか。
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