出荷前の目視で検品を行う意義とは/ 京都、亀岡市の木材屋・材木屋 「三浦製材」

おはようございます。

今日は木材の検品を行う意義について、お話しさせて頂きます。

普段使われている製品は、当たり前のように検品作業が行われていることはご存じだと思います。当然木材製品も製造時検品を行うのですが、なぜ再度出荷前に検品を行うかについて疑問に思われないでしょうか?二重三重に検品を行う事は、よりよい製品をお届けする為には当然の事と言ってしまえばそれまでなのですが、それ以外に木の持つ特性に大きな理由があるのです。

 

『木は自然素材なのだから、一つ一つ同じものは無い』

この事は皆さんもご理解いただけると思うのですが、自然素材の特性のもう一つに品質の変化が起こりやすいものなのです。

 

私たちがこだわっている乾燥についてお話しますと、例えば乾燥機で含水率を15%まで下げたとしても、しばらく空気中にさらしておくと含水率が大幅に戻ってしまいます。

これを私たちは「乾燥戻り」と呼んでおり、どれくらい戻るかを予測して乾燥をしなければなりません。乾燥戻りが多い場合には、4割ほど戻ることもある話です。

 

また木材は製材直後、乾燥後、養生時、出荷前とでは少しではありますが、様子が変わる事が多々あります。それが使用する品質に適合しない場合には当然ですが取り換えなければなりません。

以上の理由から私たちは、出荷直前に再度目視による検品を行い、より良い製品をと届けできるように心がけています。

 

日々機械化が進む中において、いずれは全自動で検品が可能になる日も来るとは思いますが、、まだしばらくは一本ずつの検品が必要だと思います。