2021年2月26日 / 最終更新日 : 2021年4月13日 hori_user e-BIO 手刻み工務店の社長を唸らせた木!/ 京都、亀岡市の木材屋・材木屋 「三浦製材」 +e.wood ざいもく屋たかです。三浦製材の代表です。前回のブログの、能見工務店様の上棟の様子をお伝えさせて頂きます。 上棟日の花形は、何と言っても大工さん!この高くて細い梁の上を、自由自在に渡り歩き、手際よく組み上げて行きます この振り上げている大きな木槌のような道具を、カケヤと呼びます。一般的に多いのがプレカットと呼ばれる機械加工なのですが、能見工務店様は手刻みに拘られています。手刻みに拘られている理由の一つとして、このカケヤで叩き込む作業があるのです。一般的なプレカットでの加工では、ホゾは緩く叩き込まなくても簡単に入ってしまいますが、手刻みの場合にはかなり固く加工をされます。その理由とは・・・木造軸組み工法では、ホゾや木組みが固ければ固いほど建物はしっかりする訳です。 左の加工は追っ掛け継手と呼び、機械加工は不可能です。しっかりした継ぎ手を作る時に用いられ、込栓で繋ぎ止めてあるのがわかります。右は手書きの番付です。機械印字と違い味がありますね。 作業も順調に進み、昼休みに能見社長とこんな会話をしました。私「能見さん、e-BIOを使って頂いた感想はどうですか?」能見社長「やっぱりええわ!これを一回使ったら、他のは使えんな」私「やっぱり刃物の切れが違いますか?」能見社長「それもやけど崩れんのがええな~」私「崩れるって?」能見社長「叩いても割れないって意味や。固いホゾをあえて作ってるけど、何度も叩き込まなあかんやろ。その時に木が割れるけど、この木は割れないのがええ。」こんなやり取りを最後にさせて頂きました。晴れ渡った青空のもと、真っ白い京都の桧のe-BIOの家が無事上棟して頂きました。おめでとうございます。