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【解体工事の裏側】豊能郡能勢町の古民家リノベーション工事
― 新築とは違う「三浦製材」が大切にする解体時のポイントとは ―
新築工事とは異なり、古民家リノベーションでは「すべてを壊す」解体は行いません。
長い年月を経て残された趣や、再利用できる価値ある部材を見極めるため、解体業者任せにせず、大工が一つひとつ確認しながら丁寧に解体作業を進めています。
こんにちは、三浦製材です。
今回ご紹介するのは、大阪府豊能郡能勢町にある古民家のリノベーション工事です。
能勢町は、里山の風景が色濃く残り、四季の移ろいを身近に感じられる地域。
都市部とは異なる時間の流れの中で、代々人の暮らしを支えてきた建物が今も多く残っています。

この古民家も、代々引き継がれてきた大切なお住まいです。
単に「新しくする」のではなく、
これまでの歴史を尊重しながら、次の世代へ安心して引き継げる家にすること
それが今回の古民家リノベーションの目的です。
― 古民家リノベーションにおける解体工事のチェックポイント ―
古民家リノベーションの解体工事は、調査と判断の連続です。
三浦製材では、解体時に特に次の点を重点的に確認しています。
1. 建物構造の確認(在来工法・伝統構法)
壁や床をめくることで初めて、
柱・梁の太さ
仕口・継手の状態
建物全体の歪みや沈下
といった本来の構造性能が見えてきます。
古民家は図面が残っていないケースも多く、解体は「現地調査そのもの」と言えます。

2. 再利用できる部材の見極め
古民家には、現在では入手困難な
良質な無垢材
年月を経て安定した梁や柱
が使われていることがあります。
すべて撤去するのではなく、再利用可能な部材を選別しながら解体することで、
古民家らしい意匠とコストバランスの両立が可能になります。

3. 近隣環境への配慮
能勢町のような地域では、
騒音・粉塵・搬出経路
にも細やかな配慮が欠かせません。
工事は「建物」だけでなく、地域との関係性の中で進めるものだと考えています。
― 解体してから初めて分かること ―
解体前は一見問題なさそうに見えても、
実際に壁や天井を解体してみると、想定外の事実が見えてきます。
今回の現場では、浴室を設置予定の場所の屋根位置が想定より低いことが判明しました。
そのままでは通常仕様のユニットバスが納まらず、
浴室天井を下げる設計変更が必要となります。
こうした判断は、
事前調査だけ
書類上の想定
では限界があり、解体工事の段階でしか分からない重要なポイントです。
だからこそ、設計・施工を理解した大工が解体に関わることが、
後工程のトラブル防止につながります。
古民家は、現在の住宅と比べても圧倒的に木材の使用量が多い建物です。
柱・梁・桁といった構造材はもちろん、建物全体が「木の特性」を前提に成り立っています。
そのため、
一般的なハウスメーカー
古民家の経験が少ない工務店
では、
「どの木を残すべきか」
「どの木がまだ使えるのか」
といった判断が難しい場面も少なくありません。
三浦製材は、木材を専門として74年、
素材選びから製材、そして建物としての活かし方まで木と向き合ってきました。

古民家リノベーションは、まさにその経験が活きる分野だと考えています。
「この柱は残せるのか」
「今の家を活かしてリノベーションできるのか」
「まずは話だけ聞いてみたい」
そんな相談レベルからでも大歓迎です。
古民家だからこそ、壊す前に、決める前に、
木を知る私たちに一度ご相談ください。
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リカバリーウッドを使用した健康住宅
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のご相談を承っています。
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