blog
漆喰の歴史と世界的な建築文化|5000年愛され続ける自然素材の魅力
世界中で愛されてきた「漆喰」の歴史|古代から続く自然素材の物語
自然素材の中でも、ひときわ長い歴史と文化を持つ素材──それが「漆喰」です。
化学建材がなかった時代、人々は自然と共生しながら、
安心・安全で美しい素材を生み出してきました。
その象徴が、漆喰なのです。
古代文明にも使われていた「漆喰の起源」
漆喰の歴史は、なんと約5,000年前の古代エジプトにさかのぼります。
ピラミッドの壁面に塗られたのが漆喰の起源とされ、
保存状態の良いレリーフが今なお残っていることからも、
その耐久性と美しさがうかがえます。
さらに、ギリシャのアクロポリス神殿やローマのポンペイ遺跡でも漆喰が使用されており、
石灰に顔料を染み込ませることで、壁を彩る技法──のちのフレスコ画の原型となりました。
アジアでの進化、日本独自の漆喰文化
漆喰はアジアでも古くから活用されてきました。
中国では、万里の長城を構成する煉瓦をつなぐ**天然の接着剤(モルタル)**として利用され、
建築物の耐久性向上に貢献していました。
そして、日本において漆喰が飛躍的に発展したのは戦国時代。
防火性・耐久性を求めて、石灰と海藻糊を組み合わせた日本独自の漆喰工法が確立され、
城郭建築に用いられるようになりました。
その後、江戸時代になると、土蔵や町屋、神社仏閣などにも広まり、
現代に至るまで、日本建築の象徴的な素材として受け継がれています。
歴史が証明する、漆喰の「信頼性」と「価値」
漆喰は単なる壁材ではありません。
歴史的建造物を支えてきた信頼性と、時代を超えて愛される美しさを兼ね備えた素材です。
そして今、この古くて新しい素材が、現代の「健康住宅」「自然素材の家づくり」において再評価されています。
私たちが守り、伝えるもの
私たちが扱う無添加住宅オリジナル漆喰は、こうした漆喰本来の魅力を大切にしながら、
現代の暮らしに合わせて使いやすく改良した素材です。
時代を超えて選ばれてきた漆喰を、
『未来の子どもたちに残せる「本物の家」』として提案する──
それが、私たちの家づくりに込めた想いです。
タグ